「何に効果があるのか」のページで、不登校やひきこもり、自宅療養中の患者さまに対する訪問マッサージの効果を簡単に述べていますが、こちらではその仕組みやなぜそうなるのかについて、根拠となる研究や論文などを示しながら改めて説明していきたいと思います。少々難しい内容や言い回しもありますし、すべて読むには長い文章ですので、気になった際にお読みいただく形で大丈夫です。「何に効果があるのか」のページと重複する内容もありますがご了承ください。

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目次

自律神経系と自律神経反射

触れる・指圧することによる自律神経系を介したリラックス効果を期待しています。

自律神経という言葉自体は様々なメディアや整体の広告などでよく耳にしますね。まずは、それがどのようなものなのかについて解説します。

自律神経系とは、中心(脳と脊髄)から末梢(脳と脊髄から遠いところ)に向かって脳と血管、内臓などを結び付け、その働きを制御している神経のネットワークのことです。臓器に指令を届けているので、これを臓性の遠心性神経と言い換えたりもします。
※ちなみに、体性の遠心性神経は自分の意志で動かせる筋肉(骨格筋)に指令を出している神経で、別名を運動神経と呼びます。

なんだか難しいですね。なるべく簡単に2行で表現すると、

具体的な仕事は、中枢神経(脳と脊髄のことです)から受けた指令を体の各部に届けることです。
届けている指令の内容は、自分の意志とはほぼ無関係に起こる体の反応です。

でしょうか。体の反応とは、

例えば、心拍数の増加、瞳孔を開く、血管の収縮と拡張、、汗をかく、鳥肌を立たせる、トイレを我慢する……
例えば、心拍数の減少、瞳孔を閉じる、涙を流す、胃酸を出す、腸を動かす……

これらは、膝の曲げのばしのように自在には起こせない反応ですね。訓練すればある程度はコントロールできることもあるらしいですが、恐らく健康に悪いのでおすすめはしません。

また、大きな特徴として
自律神経系は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。
この2つはお互いにシェアを奪い合っていて、場面によってどちらかが優位になったりします。

よく使われる表現が、交感神経は「闘争と逃走」の場面で優位になる、です。私たちがまだ投げ槍や弓で狩りをしていた時代をイメージしてみてください。獲物を追いかけたり、獲物として追われている時に優位になるのが交感神経です。アドレナリンが出ていて痛みを忘れたり、火事場の馬鹿力が出たりもします。この状態はストレスがかかって疲れやすい状態ですが、無ければ無いで生存に支障をきたしますよね。

反対にご飯を食べたり横になって寝たりしている時に優位になるのが副交感神経です。安全な場所で回復・休息したり、「闘争と逃走」以外のタイミングで行うべきことは副交感神経の役割のことが多いです。人間の体は、ライオンに追いかけられながらご飯を食べたりトイレをしたり寝たりするようにはできていません。合理的ですね。ちなみに先ほど列挙していた例えの上の行は交感神経のはたらき、下の行は副交感神経のはたらきです。なんとなく反対の作用となっていることに気づかれていたかもしれません。

「自律神経失調症」と言ったり、「自律神経のバランスが乱れる」、と言う表現はよく聞きますが、これは交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいっていない状態のことです。現代人に多そうなのが、働きづめで朝から夜まで交感神経を優位にして生活しており、布団に入っても交感神経優位のままで寝ようとしても中々寝つけない。という副交感神経に切り替えられていないタイプです。その為とにかく副交感神経を高めよう!という風潮がありますが、大事なのは必要な時に必要なモードに切り替えられることです。

しかし言うは易し行うは難しで、私は日中横になりながら頭はずっと交感神経に支配されていて疲れたり、逆に休むことに慣れすぎてシャン!とすべき時にシャンとできなかったりと、人に偉そうなことは言えない日々を送っておりました。まぁあんまり気にせず、自分の体や心が悲鳴を上げていたら(上げそうなことに気づいたら)、休む。を実践できていたらよし。位でいいと思います。

マッサージとの関連

以下のようにマッサージが自律神経系へ影響を与えることが知られています。

人間の皮膚や筋肉に対して指圧やマッサージなどの物理的な刺激を与えると、内臓を含めた身体全体をリラックスや休息のモードである副交感神経優位の方向へ持っていくことが知られています。[1]

また、人間同士であればどうしても発生してしまう情動の影響を排するためにラットでの研究も行われました。同様に交感神経を抑制し、副交感神経優位の方向へ持っていくことが報告されています。[2]

他にもマッサージによって鎮痛、ストレス反応の軽減、降圧、免疫機能亢進、成長促進、呼吸機能改善などの効果があることが報告されています。[3]

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ホルモン/神経伝達物質の分泌・抑制効果

触れる・指圧することによるホルモン・神経伝達物質の分泌、分泌抑制、あるいは代謝促進、遅延効果を期待しています。

ホルモンとは体内で作られ、血流に乗って体の各臓器や組織の細胞に届けられる化学的な情報伝達物質です。

神経伝達物質とは神経細胞の端から放出され、直後にある次の神経やその他細胞に届けられる化学的な情報伝達物質です。直後ではなく脳内の広い範囲に影響を与えるものもあり、その場合は広範囲調節系や神経修飾物質とも呼ばれます。

同じ物質がホルモンとしても神経伝達物質としても働くこともあるので、似たようなものと思っていただいて大丈夫です。

ただしすべてのホルモンや神経伝達物質は分泌が多ければ多いほど良い、少なければ良いというものではなく、その時の体内外の環境や1日のリズムに応じてバランスよく調節されることが重要です。

また元々人間の体にはあるホルモンの分泌が多すぎたり少なすぎたりする際に、別のホルモンなどによってその分泌量を調節する機能が備わっています。

ホルモンと神経伝達物質のどちらもストレスや幸福感などの精神的な刺激だけでなく、皮膚への触られる・おされる刺激や光・音などの物理的な外部刺激によっても分泌が増えたり減ったりします。

皮膚へのマッサージ刺激によって確実にこの効果があります!と断言できることはまだ多くはありませんが、近年マッサージがホルモン分泌などに影響を与えていることを示唆する研究結果が増え始めています。

ただし研究で血中濃度を計測するときは全身血流から採取した血液を用いることが多いので、脳血管などでの実際の濃度が上下しているかは何とも言えません。

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マッサージとの関係についてある程度信頼性があるもの

オキシトシン

愛情ホルモンや絆ホルモン、幸せホルモンなど様々な別名がつけられているホルモンです。わかりやすくキャッチーなので色々な媒体でよく目にするようになりました。古くから知られていた作用としては子宮筋の収縮(陣痛を起こし出産分娩時に圧力をかける)と射乳反射(赤ちゃんの吸いつきに対して母乳を出す)でした。

2005年にオキシトシンを鼻に噴霧することで人への信頼感が増すという報告[4]が出たことを皮切りに、近年その作用などについて数多くの研究結果が報告されています。

・オキシトシンはストレスを軽減したり社会性に関係している[5-11]

・ASD患者の社会性を高める[12]

・ASDだけでなく社交不安障害、境界性パーソナリティ障害、統合失調症など社会的な症状を特徴とする精神障害でオキシトシンの機能障害が起きている[13]

・精神疾患を持つ被験者だけでなく健康な被験者においても社会的・感情的にプラスの効果がある[14-15]

・アルコールの摂取・飲酒欲・禁断症状の軽減[16]

・骨粗鬆症の治療への影響[17]

・骨格筋の維持と再生に必要であり、年齢とともに血中オキシトシン濃度は低下していること[18]

・慢性腹痛(慢性の腸炎)の治療薬になる可能性[19]

・味蕾(舌にある味を感じる小さな突起)にもオキシトシン受容体があり、(少なくとも甘味の)感受性を低下させる作用がある[20]

ただ、臨床試験の結果は安定せず、オキシトシンへの期待や誇大広告が先行しすぎている点には注意が必要です。

マッサージとの関連

オキシトシンはマッサージによる増加が多くの研究で示されています。[21-23]

コルチゾール

ストレスホルモンとして有名になってきましたが、生命に必須で様々な作用があります。エネルギー代謝では脂肪の分解、タンパク質を糖に変化させる作用。炎症を抑えたり、免疫反応を抑える作用(このためよく外用のステロイド剤として用いられます)。そしてストレス全般に対して、ストレスによって起こる反応を抑えようとする種々の作用です。

そのため、コルチゾール値が高いと高いストレスがある、というようにストレス量の指標に使われることも多いです。

マッサージとの関連

マッサージによって減少した研究結果があります。[24]

副腎皮質刺激ホルモン

前述したコルチゾールを含む、副腎皮質ホルモンの分泌を促すホルモンです。

このホルモンの分泌が抑えられると自然にコルチゾールの分泌も減ることになります。コルチゾールが増えすぎた際の調整のために分泌が抑制されることもあります。

マッサージとの関連

マッサージによって減少した研究結果があります。[21]

余談ですが、さらにこのホルモンの分泌をコントロールするホルモン(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)もあり、同様にそれぞれがフィードバックを受けて分泌を調節されています。

セロトニン

脳内の神経伝達物質で、広範囲に投射して精神を安定させる働きがありますが、セロトニン全体の90%は小腸など消化管に存在し、おなかの調子を整えてくれています。

脳内においては、何か1つの感情に関わるというよりは、さまざまな感情のバランスを保つ調整役です。

不安障害やうつ病、統合失調症などの精神疾患にも関与しているとされます。[25-27]

マッサージとの関連

マッサージによって増加した複数の研究結果があります。[24,28]

β-エンドルフィン

麻薬でもあり効果の高い鎮痛剤にもなるモルヒネと同じような作用をもつ物質で、そのため脳内麻薬とも呼ばれます。

ランナーズハイはマラソンなどで苦しく辛い状態が続いた際に次第にそれが快感・高揚感になることですが、β-エンドルフィンの分泌によるもので、辛いストレスを軽減する目的があるとされています。性行為やおいしいものを食べた時など、実際に幸せを感じる際にも分泌されています。(分泌されているから幸せに感じている、とも言えるかもしれません)

マッサージとの関連

一般にマッサージによって増加するものとみられていますが、[29,30]

一方では変化が見られなかった研究結果や[31]

マッサージによって減少した研究結果もあります。[21]

適度な運動時にはβ-エンドルフィンが増加する[32]という報告があり、ヨガを含めた生活改善プログラムでも増加する[33]という報告もあります。乳癌の患者さんで楽観主義や心理療法でβ-エンドルフィンが増加するともあります。[34]

私見ですが、マッサージによる分泌促進効果はあるものの、疼痛やストレスの減少に伴い分泌が抑えられる点、自身の能動的な身体活動を伴うと増加しやすい点のため、施術時間や測定タイミングによって結果のばらつきが生じた可能性があると思います。

一酸化窒素

化学式でNO(えぬおー)と表される物質です。血管拡張作用を持ちますが、脳内では記憶や運動の学習に関わり広範囲に情報を伝達します。細胞死を導いたり、血管内で酸素を運ぶヘモグロビンから酸素の運搬能力を奪ったりと多彩な作用を持ちます。

マッサージとの関連

マッサージによって減少した研究結果があります。[21]

どんな生理物質にも言えることですが、何事もほどほどでバランスが良いのが一番です。特に一酸化窒素は有益な仕事も有害な仕事もしますし、呼吸器・循環器疾患や化学物質の中毒、持病などの事情がない限りは多少の増減は心配せずとも問題ないかと思います。

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マッサージとの関係についてまだ何とも言えないもの

(ドパミン)

ドーパミンのことです。報酬系で働く神経伝達物質として有名です。報酬系とは、雑な言い方をするとやる気を作るシステムです。

「○○すると(されると)幸せな気持ちになって、その行動をまたしたい(されたい)と思う。だから、△△する」

時の脳内の一連の流れのことで、「報酬をもらう為に頑張る系」と言い換えてもいいかもしれません。

例えば、
家のお手伝いをしたら褒められた。また褒められたいので、次の日もお手伝いをする。
テストでいい点を取ったらクラスで驚かれた。気持ちがよかったので、勉強を頑張る。

報酬の為の間接的な行動をすることにも、直接的な行動をすることにも、報酬系が関わってきます。

例えば、
旅行先で見た景色が素敵だった。また見たい。
だったら、旅費の為に仕事を頑張る。も、チケットを買う。も、その景色の場所まで歩いていく。も、その原動力を報酬系が支えています。

一回きりの行動だけではなく、その人の好みにも関わってきます。ある食べ物がとてもおいしくて、いい気持ちになったら、そればかり食べるようになる。逆においしくなかったら、遠ざけるようになる。

これらの行動は、私たちが生存の上でより有利な選択をする為にあります。

生存の上でより適切な行動や状況には快を感じて、そうでなければ不快を感じる。
そこから快の方に舵をきることで、より安全な寝床やご飯にありつける、というわけです。
快だけでなく不快に対してもこのシステムが働くようです。[35]

経験を元に未来の報酬を予測してその為の行動を促すという、かなり高度な機能ですね。

ドパミンには他にも多彩な、しかし見方によっては一貫性のある作用があります。

運動

ドパミンが不足する病気として一番有名なのが、パーキンソン病です。
パーキンソン病では中脳の黒質でドパミンが作られなくなり、運動機能(筋収縮調整機能)の障害が現れます。

学習

報酬系によって同じ行動を繰り返すようになるというのは、記憶した・学習した。ということです。作業記憶(ワーキングメモリ)への関与もあり、[36]ドパミンが不足するパーキンソン病の患者さんでは作業記憶への障害もみられることがあるそうです。[37]

PRL抑制

プロラクチンというホルモンの分泌を抑制する作用があり、この性質を利用してプロラクチンの分泌を調整する薬として使われることもあります。

精神疾患

統合失調症や、うつ病・ADHDなどその他精神疾患への関係が示唆されています。実際にドパミンに関係した薬も処方されていますが、ドパミンがこれらの病に具体的にどういった機序で影響を与えているかは明らかになっていないようです。[38,39,40]

マッサージとの関連

マッサージにより増加した研究[24]もあれば、変化がなかった研究[28]もあります。

(ノルアドレナリン)

ノルアドレナリンは交感神経での神経伝達物質でもあり、中枢神経(脳と脊髄)では広い範囲に投射して拡散性伝達をおこなう神経修飾物質でもあります。

体内ではドーパミンから作られ、さらにノルアドレナリンはアドレナリンの材料になります。ノル(nor)はノーマル(normal)のことで、アドレナリンの原型・基本形を意味しています。

多くの脳機能に関与していますが、特に驚いた時や目新しい状況(新奇環境)で多く分泌され、注意・覚醒を促します。びっくりした後、それまでの眠気が嘘のように目が覚めることってありますよね。そういったアラートシステムに関わっています。

ノルアドレナリンによって作動する体のはたらきが活発になると注意欠如多動症(注意欠陥・多動性障害/ADHD)になり、少なすぎると眠気を感じます。[41]

またこのアラートシステムが異常活動していると、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の状態になります。[41]

マッサージとの関連

マッサージによって減少した研究もあれば[28,42,43,44]、変化がなかった研究もあります。[45,46]

(成長ホルモン)

骨や筋肉の成長だけでなく、成人後も体の代謝に作用しています。タンパク質を合成して体をつくり、エネルギーとして脂肪を分解し糖を保存する働きがあります。

マッサージとの関連

赤ちゃんや未熟児を対象とした研究ではありますが、ベビーマッサージによって睡眠の質が向上するだけでなく、著明な体重増加がみられています。[47,48]

乳児小児期における骨と筋の発達に強く関わりますので(他にもIGF-1や甲状腺ホルモンが大きく関わります)、成長ホルモン分泌が増加している可能性も考えられます。

青年および成人を対象にしたホルモン量を測定する研究が待たれます。

(エストラジオール)

女性ホルモンの1種ですが、性機能のみならず食欲の抑制やコレステロール低下、気分の変動、皮膚の潤いや動脈の弾力性、骨形成など全身に作用します。脳など中枢神経への関与も発見されています。男性にも存在し作用しています。

マッサージとの関連

皮膚侵害性の刺激で抑制されることが動物実験で明らかになっています。[49,50]

果たして非侵害性の刺激により増加するのかどうか、さらなる研究に期待したいところです。

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関節拘縮の予防・改善効果

指圧・運動操作による関節拘縮の予防改善効果を期待しています。

難しい自律神経系の作用やホルモン、心の作用などをいったん考えないことにしても、あまり外出をせず家で暮らしていると誰でも体がかたくなります。特にひきこもりがちな状況では積極的に室内運動をしているような場合を除いて、ほぼ寝たきり、座りっぱなしと言ってもいい状態だと思います。私はそうでした。

たとえ若くても関節は動かさないとどんどん固まっていき、その内に動かそうと思っても固くてあるいは痛くて動かせない状態になります(これは五十肩と呼ばれるものと同じ状態です)。ドアノブに油をさすように、関節にも滑液(かつえき)という潤滑油があればスムーズに動くのですが、この滑液を出すためには関節を動かして滑液を分泌する細胞に刺激を与えないといけないのです。

しかし調子の悪い時には自分で体を動かすことさえ大変ですし、じゃあ健康のために散歩をしよう!とはなりませんよね。家の中で歩く時も筋肉を極限まで使わないような歩き方になっているかもしれません。

そこで他動的に体を動かしたり押したりすることで、その予防と改善を図ります。これは寝たきりの高齢者の患者さんが医療目的で訪問マッサージを受ける理由の1つでもあります。(他にも循環改善や筋力の維持などがあります)

あくまで自分の経験と知識からですが、私は本人と家族の両方が諦めない限りは、ほかに基礎疾患のない適応障害や気分障害によるひきこもりや自宅療養はいつか必ず状況が好転すると信じています。ただそうなった時、身体がうまく動かない為に速やかな社会復帰ができないというのは非常にもったいないです。

関節可動域の確保とできれば筋力の維持のためにも、長期安静時には訪問施術を受けていただきたいです。

申し添えると、医師の同意を得て健康保険適用で訪問マッサージを受ける際の目的が”関節拘縮や筋萎縮に対する関節可動域の拡大”に該当します。

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その他の効果

・筋力維持、筋萎縮予防・改善効果があります。(もちろん自分で筋トレしたり運動するほうが効果は高いです)

・その日だけでも、朝に起きたり、お風呂に入る、身だしなみを整えるなど、生活の中で少しだけメリハリをつける効果
(それはちょっとエネルギーを要するので難しいという方は大丈夫です)

・運動後にマッサージを受けた筋肉ではミトコンドリアの合成が増進し、(運動による)筋損傷での炎症を起きにくくするようです。[51]

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ご協力のお願い

個人的には関節拘縮の改善だけでなく、その上の2つの項目(自律神経反射とホルモンなどの分泌効果)も状況の改善に貢献できると思い、不登校やひきこもり・自宅療養中の方に訪問マッサージを強くお勧めしております。

今後、不登校・ひきこもり・自宅療養にある方に対するマッサージの医療的な価値を認めてもらうために、可能な限りで構いませんので、患者さま、ご家族の皆さまには症例研究へのご協力を賜れましたら幸いです。
(その際には改めてこちらからご説明とお願いを申し上げます)

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引用文献

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(赤松和土, 岡野栄之, 鯉淵典之(監訳), ほか. オックスフォード生理学. 第4版. 丸善, 2016, 874p.)

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